訪問診療
「訪問診療」ってご存知ですか?
「自宅で自分らしく過ごしたい」「通院が大変」「高齢で体調管理が不安」
さくらのクリニックは、開院当初から「訪問診療」を積極的に行っております。
糸島地区の在宅医療ニーズの増加に伴い、 平日午後の時間帯は、訪問診療のみを行っております。
診療イメージ図

訪問診療とは

身体機能の低下や重度の障害などで通院が難しい患者さまや、ご自宅で最期の時を過ごしたいとい考えている患者さまが対象で、医師がご自宅へ訪問し診療を行います。ご本人さまやご家族さまと相談のうえ診療計画をたて、定期的に診療を行い、住み慣れたご自宅で病院と同じように診療が受けられます。また、入院が必要となった場合は、当クリニックより入院先の手配や調整を行います。
さらに、訪問看護師、訪問薬剤師、ケアマネジャーなど様々な職種の方や地域の病院とも連携を取りながら、チームを組んで皆さまを365日24時間体制で支援いたします。

緊急往診車(ドクターカー)を導入しています

さくらのクリニックでは、緊急往診車(ドクターカー)を運用しています。在宅医療を受けている患者さまの体調が急激に悪化した場合など、一刻も早い医師の往診が必要と判断された場合に使用します。その際には、赤色灯を点灯し、サイレンを鳴らして緊急走行を行います。
緊急往診車(ドクターカー)

対応可能な診療や医療処置

病院と同じように医師の診察、薬の処方を受けることができます。
ほぼすべての診療(一般内科、外科等)、在宅看取り(ターミナルケア)が可能です。
・訪問検査(血液検査、尿検査、レントゲン検査、心電図検査、エコーなど)
・点滴
・輸血
・胃ろう管理
・胸水・腹水穿刺
・中心静脈栄養(IVH)管理
・在宅酸素療法、在宅人工呼吸法
・チューブ管理(尿バルーン、胃管、胆道カテーテルなど)
・ストーマ管理(人工肛門、人工ぼうこうなど)
・褥瘡(床ずれ)管理
・小外科処置(外傷、皮膚のできものの切除等)
・医療用麻薬の管理
・在宅緩和ケア(オピオイド、PCAポンプ、家族ケア)

緩和ケア(疼痛管理)

緩和ケア(疼痛管理)
緩和ケアを目的として、PCAポンプを導入しています。PCAとは、Patient Controlled Analgesiaの略称で「自己調節鎮痛法」の意味です。
痛みに対し、患者さまご自身またはご家族の方がPCAポンプのボタンを押すことで、即座に鎮痛剤が投与され、疼痛コントロールを図ることが出来ます。さらに、患者さまの痛みの変動に合わせて用量調整されるため、過剰投与の心配もありません。

胸水・腹水穿刺

胸水・腹水穿刺
進行がんの症状として、お腹や胸にお水がたまる場合があります(これらを胸水・腹水と呼びます)。そこで、ポータブルタイプの超音波(エコー)を用いて検査することで、在宅医療でも胸水・腹水穿刺を行うことができます。

在宅医療の手続き

通院中の方

現在の主治医に当クリニックの「在宅医療」を受けたいと告げてください。外来通院を続けながら、在宅医療を併用することも可能です。基幹病院の主治医と私たち地域の在宅医が、互いに連携を図りながらケアします。紹介状(診療情報提供書)をご準備いただけるとスムーズです。

入院中の方

退院後は当クリニックの「在宅医療」を受けたいと告げてください。退院が決まるより前の段階でも構いません。早い段階でお伝えする方がよりスムーズです。私たちが入院中の病院に赴き、「退院前カンファランス」を開催します。ここで、患者さまやご家族、医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護 ステーション、ホームヘルパー、ケアマネ等が一堂に会し、退院後の生活や療養について充分に話し合い、疑問や不安にお答えし、退院に向けた準備をします。

よくある質問

誰でも在宅医療(訪問診療)を受けられますか?
通院が困難の場合、どなたでも受ける事ができます。寝たきりに準じる方、脳卒中後遺症、重症骨粗しょう症、心臓病、肺疾患、末期癌、神経難病など、原因は問いません。
一人暮らしや施設入所者の場合はどうなりますか?
一部の例外を除けば問題ありません。一人暮らしの方でも、24時間対応の訪問看護ステーションやヘルパーステーションの利用により、在宅医療が受けられます。また、「グループホーム」などの施設入所者(一部を除く)でも在宅医療の対象になります。
家でも病院と同じ治療ができますか?
ほとんどの医療行為が病院と同等に行えます。エコー、心電図、胃ろう、腎ろう、膀胱カテーテル、気管内挿管、気管切開、人工呼吸器、排痰補助装置、喀痰吸引、酸素吸入、中心静脈栄養(IVH)、胸・腹水穿刺、医療用麻薬の使用など、ほとんどの医療行為を行うことができます。
何時でも往診して貰えますか?
24時間365日体制で対応します。訪問看護ステーションとの連携により、必要に応じ夜間や休日でも駆けつけます。当クリニックは緊急走行が可能な「緊急往診車(ドクターカー)」も導入していますのでご安心ください。
在宅医療はお金がかかりますか?
通常、入院よりお安くなります。年齢、世帯収入、原因疾患等によって異なりますが、一般的に入院より安価です。また、70歳以上の場合、月額12,000円が上限です。詳しくはご相談ください。
対応してもらえる地域を教えてください。
当クリニックでは糸島市全域をはじめ、福岡県西区の一部にも対応しております。詳細はお問い合わせください。