診療案内
糸島地域の「かかりつけ医(ホームドクター)」として、患者さまのつま先から頭まで、あらゆる疾患の可能性を念頭に、診療を行います。必要であれば、より専門性の高い高次医療機関へ適切に紹介を行います。
おじいちゃん・おばあちゃんからお孫さんまで3世代に渡り来てくださっている患者さまもいます。家族全員のかかりつけ医(ホームドクター)として地域に貢献できるクリニックを目指しております。

一般内科

風邪やインフルエンザなど感冒関連疾患や生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)、不眠など内科全般の診断・治療を行います。

風邪

風邪はRSウイルス、アデノウイルスなど様々なウイルスによって引き起こされ、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状がみられます。ウイルス以外では一般細菌、溶連菌、マイコプラズマ、クラミジアなどが原因となる場合もあります。その他に患者さまによっては発熱や頭痛、全身の倦怠感を訴える場合もあり、おひとりおひとりの症状に合わせた治療を行います。高熱で脱水症状などが起きている場合など必要に応じて点滴をすることもあります。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスに感染することによって。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が急速に現れます。また普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。糖尿病や免疫機能が低下している患者さまは重症化しやすく、肺炎などを起こす可能性もあります。手洗いやうがい、湿度の保持に加え、体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけることで予防や重症化の軽減にもつながります。流行時期の前にはインフルエンザの予防接種も行っています。

高血圧

高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の壁が傷ついたり、固くなったりして、動脈硬化や脳卒中などのリスクが高まります。高血圧は、適度な運動、塩分や飲酒を減らすなど食生活の見直しといった運動療法・食事療法が基本となります。薬によって血圧を下げる治療も平行して行うこともあります。生活習慣の改善を行うことで、薬を減らしていくこともできます。

脂質異常症(高脂血症)

「脂質異常症」はですが、次の3つのうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。
・LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
・HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満
(いずれも空腹時の血清中濃度)
脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患をまねく原因となり、食事療法を主とした生活習慣の見直しを行います。動脈硬化や狭心症などの危険性が高いと判断された場合、コレステロール値や中性脂肪値を下げる薬を使った治療も行います。

痛風

痛風は、尿酸の血中濃度が高いこと(高尿酸血症)が原因で、尿酸の結晶が関節に沈着し蓄積する病気です。メタボリックシンドロームの人は、尿酸の血中濃度が高い傾向があります。足の関節に痛みが生じることが最も多く、夜間に症状が出やすいといわれます。尿路結石、痛風結節(関節にできる大きな瘤)、腎障害リスクもありますので、アルコールやプリン体を多く含む食品の摂取量を減らすなど食事療法や痛みや炎症を緩和する薬で治療していきます。

糖尿病

喉の乾き、水分摂取の増加、多尿、体重の減少などがある場合は糖尿病の可能性があります。血糖が徐々に高くなっている場合は症状が無い事も多いのですが、放置され、過度な高血糖に至った場合は倦怠感、手足のしびれ、視力障害、麻痺や意識が悪くなったりする事もありますので、早めにご相談ください。

いびき(睡眠時無呼吸症候群)

日中の眠気、熟睡感のなさなどの他、高血圧症や心臓病や脳血管疾患を悪化させます。できるだけ早く診断し、治療を始める必要があります。当クリニックでは、まずご自宅でできる簡易検査を行い、重症度を推測します。重症度によっては専門の医療機関へ紹介が必要な場合もあります。

消化器内科

食道・胃・小腸・大腸・胆のう・すい臓などの臓器の疾患の診療を行います。
胃カメラによるピロリ菌の検査・除菌治療も積極的に取り組んでいます。

逆流性食道炎

食事を含めた生活習慣、姿勢の習慣、体型などに起因して発症することがあります。高齢者や肥満傾向の方、妊娠している方、デスクワークが多く前かがみの姿勢になる方などに起こりやすいとされています。問診にて症状を確認した上で、胃カメラ検査を実施します。ほとんどの場合、食事や生活習慣の見直しと薬による治療で症状が改善します。

内視鏡検査(ピロリ菌検査など)

経鼻、経口ともに極細経内視鏡を導入しており、体への負担の少ない検査が可能です。内視鏡で消化管内部の色や粘膜の微妙な変化などを診察し、胃がん、ピロリ菌、逆流性食道炎、食道がんなどの早期発見に努めています。検査を受ける前に医師による問診や事前の準備の説明などが必要になりますので、詳細は当クリニックまでお問い合わせください。

下痢・便秘

腸はストレスや生活習慣などの影響を受けやすい器官で、便秘や下痢が引き起こされることも珍しくありません。便秘と下痢が繰り返される場合には、過敏性腸症候群、大腸がんなどの可能性がありますので、腹部レントゲンや大腸カメラ検査などを行うこともあります。慢性的な便秘、下痢、または残便感などお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

腹痛

痛みがある部位や痛みの種類(鈍い痛み(鈍痛)、さしこみ痛(疝痛)など)、併発している症状、生活習慣などによって原因を特定します。消化器系だけでなく、泌尿器系、婦人科系などに起因する場合もあります。問診、採血検査、エコー等で診断します。緊急性がある場合は、総合病院など高次医療機関をご紹介しております。

胆石・胆のう炎・胆管炎

胆のうや胆管は、体への負担がない腹部超音波検査で詳しく調べることができます。胆石症は、胆のうや胆管に石ができて、痛みなど様々な症状を引き起こす病気です。一般的な症状としては、みぞおち付近に疝痛発作(激しい痛み)が典型的ですが、肩や背中の痛みを伴う場合もあります。しかし、無症状で日常生活に支障を来たさないことも多いため、検査によって初めて見つかる場合があります。炎症などが生じている場合は、薬や手術による治療を行います。また、胆管炎は、胆石で胆管がふさがれたり、狭くなってしまうことで炎症をおこし、典型的な症状としては発熱、黄疸、腹痛などがあげられます。

膵臓疾患

膵臓がん(膵がん)は、特徴的な症状がないことから早期発見が難しいがんのひとつです。膵がんのリスク因子には、家族歴、糖尿病の発症や急激な悪化、膵のう胞性病変があります。このようなリスクがある患者さまは、定期的な血液検査、超音波検査、CT、超音波内視鏡などの検査を行い、膵がんの早期発見に努めます。
膵のう胞性病変の体表的なものには、膵管内粘液産生腫瘍(IPMN)や膵粘粘液性のう胞腫瘍(MCM)があります。多くは様子をみていてよい病変ですが、定期的な検査を行う必要があります。
慢性膵炎は、膵臓が硬くなったり膵石ができて、膵機能が低下する疾患です。糖尿病になったり、膵から出る消化液の分泌が低下して下痢、消化吸収障害、栄養障害がおこります。多くは、アルコールの飲みすぎによるものです。食事や生活習慣の見直しと薬による治療で症状が進行しないようない治療を行います。

一般外科

切り傷やすり傷、やけどなどの処置を行います。また、粉瘤(ふんりゅう)などの皮膚・皮下腫瘤の切除も行っております。

外傷

日常生活で起きやすい切り傷やすり傷、咬傷、やけどなどの外傷の治療を行います。すりむいただけの傷でも破傷風などの感染症を引き起こす可能性もあります。ケガの状態に応じて縫合や軟膏での治療、湿潤療法など最適な処置を行います。

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤は良性のできものの一種で、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に皮脂や角質などの皮膚の老廃物がたまってしまい、皮膚の下にシコリようなものができる事をいいます。特に顔面、頭、背中などにできやすいと言われていています。粉瘤の根本的な治療のためには、小手術を行うことになります。当クリニックでは、局所麻酔による粉瘤の日帰り手術が可能です。

肛門疾患

代表的な症状にいぼ痔や内痔核などの「痔」があります。ほかにも激しい痛みのある肛門周囲膿瘍や、かゆみのともなう肛門掻痒症など様々な症状があります。大腸がんやポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病などが潜んでいる場合もありますので、おかしいなと思ったら早めの受診をおすすめします。

訪問診療

訪問診療(在宅医療)とは、お一人で病院へ通院することが困難な患者さまのご自宅へ医師が訪問し診療を行うものです。急な体調変化があった際には、臨時の往診や入院先の手配なども行います。